国会で高市総理大臣が撤回を求められました。野党が追及したのはシカを巡る「あの発言」でした。
■「シカ発言」に撤回要求?
立憲民主党 西村幹事長代行 「あの発言は、やはり撤回をすべきではないかと思いますけども、いかがですか」
野党が問題視したのは自民党総裁選挙中での発言。
高市総理大臣 9月(総裁選告示日) 「奈良のシカをですよ、足で蹴り上げるとんでもない人がいます。殴って怖がらせる人がいます。外国から観光に来て日本人が大切にしているものをわざと痛め付けようとする」
奈良のシカを蹴り上げる外国人観光客がいるという、いわゆる「シカ発言」です。
立憲民主党 西村幹事長代行 「総理、何を根拠にこのような発言をされたのでしょうか」
高市総理大臣 「地元の方、特に観光業を営んでいる方からそうしたお話を伺い、私自身が英語圏の方でしたけれども、シカの脚を蹴っているといった行為に注意したことがあります。奈良県警におきましてもDJポリスによって英語、中国語で奈良のシカを傷付けてはいけないという発信が行われております」
立憲民主党 西村幹事長代行 「疑問はですね、外国人だけの問題なんですかと、これについてはいかがですか」
高市総理大臣 「決して外国人だけの問題ではありません」
高市総理は日本人によるシカ虐待は承知しているとしたうえで、こう発言。
高市総理大臣 「決して排外主義ということではございません。日本人以上になかなかルールを知るすべのない外国人の方による残念な行為が目立ってきたというのも絶対数が多いものですから、事実でございます。そういうことには、ちゃんと対応していかないといけない」
立憲民主党 西村幹事長代行西村幹事長代行 「高市総理の奈良のシカ発言について問題だと思っているのは不確かな情報、特にインターネットなどに流れる不確かな情報が例えば外国人の方々への的外れな誹謗(ひぼう)中傷になっていると。このことを大変、危惧しているからなんです」
高市総理大臣 「私の発言は不確かな情報に基づいたものではなかったということを理解をしていただきたいと思います」
立憲民主党 西村幹事長代行西村幹事長代行 「なぜ外国人のことについてだけ言ったのか、私は本当に問題だと思っています。あの発言はやはり撤回をすべきではないかと思いますけどもいかがですか」
高市総理大臣 「まだ総裁でもなかったころの発言について、それを撤回しろと言われても撤回するわけには参りません」