宮城県石巻市の海岸に大量のカキ殻が漂着し、地元住民などが清掃活動しました。県は集められたカキ殻を、希望者に無償で譲り渡すことし受け付けを始めました。

 石巻市の長浜海岸には、2年続けて養殖施設などから落ちたとみられるカキ殻が流れ着き海水浴場の開設が見送られました。

 9月には、県漁協の職員や地元漁師、保育園児などの地域住民約270人が参加して手作業で清掃したほか、重機を使った砂の中の殻の撤去して10.5トンのカキ殻を回収しました。

 園児「貝殻いっぱいだった。何かチクチクして痛かった。きれいになったらいい」

 このカキ殻を有効利用してもらおうと、県東部地方振興事務所は6日から無償譲渡の受け付けを始めました。

 県の電子申請サービスから誰でも申し込むことができ、原則として個人は5キロ、法人は100キロ程度が上限です。

 受け付けは28日までで、12月に受け渡し予定です。

 振興事務所では、肥料やインテリア用品、防犯用に自宅敷地にまくなど様々な用途で自由に活用して欲しいと話しています。

 なお、カキ殻の漂着は今も続いていて、砂浜は多くのカキ殻に覆われています。県では引き続き観察を行い対策を検討することにしています。