周辺でクマの出没が相次いでいる宮城県大崎市の鳴子小中学校で、全ての児童生徒をスクールバスで送迎する取り組みが始まりました。

 11日午前7時半ごろ、鳴子小中学校の児童や生徒は、全員に配られているクマ鈴を鳴らしながら川渡温泉駅前でスクールバスに乗り込みました。

 10分後、8人を乗せたバスが学校に向けて出発しました。

 鳴子小中学校では元々スクールバスを運行していて、約3分の2の児童生徒が利用していますが残りの児童生徒は徒歩や自転車、保護者の送迎で通学していました。

 関謙次記者「通学路には生い茂った場所があり、クマとの遭遇を心配する声が保護者から上がっていました」

 こうした声を受け、大崎市が11日から駅と学校を結ぶ新しいルートの運行を開始し11月いっぱい、全ての児童生徒がバス通学をできるようにしました。

 鳴子小中学校黒田守道副校長「学校の周りでもしょっちゅうクマの出没情報というのはもらっておりましたので、今回バスを出してもらえるということで、きっと地域の皆さんも安心するのではないかなと思います」

 大崎市では10日までにクマの目撃件数が314件に上、過去最多だった2023年1年間の239件を既に上回っています。