豊富な鉱物資源を持ち「南米の優等生」と称されるチリで大統領選挙が行われ、共産党候補と極右候補が決選投票に進むことになりました。

 チリの大統領選挙は16日、投開票日を迎えましたがいずれの候補者も過半数を取れず、来月、上位2人による決選投票が行われます。

 決選投票では与党のチリ共産党、ジャネット・ハラ候補(51)と、極右政治家とされるアントニオ・カスト候補(59)が争います。

 ハラ候補はインフレ対策などを訴えてここまでの得票率は26%、カスト候補は強硬的な不法移民対策などを掲げ、24%です。

 決選投票では右派が勢力を結集させ優位とみられますが、いずれが勝っても立場にあまりにも開きがあり、分断が深まる可能性があります。