イギリスの中国大使館の移転計画について、スターマー首相が承認する見通しだと複数の現地メディアが報じました。これまでスパイ活動の懸念などから判断が延期されていました。

 ロンドンにある中国大使館を巡っては、観光地のロンドン塔にほど近い東部の金融街周辺へ移転する計画がありますが、一等地でのデモの頻発やスパイ活動の懸念などから、イギリス政府は判断を見送ってきました。

 こうしたなか、複数の現地メディアは21日、スターマー首相が来月、移転計画を承認する見通しだと報じました。

 実現すれば、ヨーロッパ最大の中国大使館になるとみられています。

 イギリスのスカイニュースによりますと、スターマー首相は来年1月に中国を訪問する方向で調整していて、両国間の関係修復を模索しています。