アメリカのトランプ大統領はFRB=連邦準備制度理事会の次の議長を巡り、自らの方針に反対する者は「決して議長になれない」と主張しました。

 トランプ大統領は23日、自らのSNSに「トランプルール」と題して、インフレを引き起こすのは「力強い市場ではなく、愚かな政策こそが原因だ」と指摘し、次のFRBの議長には「市場が好調なら利下げすることを望む」と投稿しました。

 経済が好調な場合、中央銀行はインフレの加速を抑えるために政策金利の引き下げに慎重になりますが、トランプ大統領は「インフレは自然に収まる」として、市場が上昇基調にある時に利上げすべきではないと主張しました。

 こうした自らの方針に反対する者は「FRBの議長になれない」と強調しました。

 また、23日に発表された7月から9月の実質GDP=国内総生産の伸び率が年率換算で前の期と比べてプラス4.3%となったことについて、トランプ大統領は政権の経済運営と関税の成果だと自賛し「トランプ経済の黄金時代は全速力で前進中で、本番はこれからだ」と訴えました。