外務省は中国軍が台湾周辺で実施した軍事演習について、「台湾海峡において緊張を高める行為で、我が国の懸念を中国側に伝達した」との報道官談話を発表しました。

 談話では「台湾を巡る問題が、対話により平和的に解決されることを期待するというのが政府の一貫した立場」としたうえで、「台湾海峡の平和と安定は国際社会全体にとって重要で、引き続き、関連の動向を強い関心を持って注視する」としています。

 中国軍は29日と30日に台湾を取り囲んで演習を実施し、台湾問題を担当する当局は「国家主権と領土保全のための必要な措置だ」と正当性を強調しています。