8日に投開票された衆議院選挙で、宮城県5つの小選挙区は1996年に小選挙区制が導入されて以来、初めて全ての議席を自民党が独占しました。歴史の転換点とも言える大勝利をもたらしたのは、高市総理の持つ圧倒的な人気でした。
衆議院選挙が公示された1月27日、宮城県では仙台市青葉区の錦町公園から風が吹き始めていました。
高市早苗総理大臣「お1人お1人が、ご家族にご友人に自民党の候補者の名前を書いてくれ。今の責任ある積極財政で日本を成長させようや。安全な国にしようや。そう声掛けてください。どうかどうか、全員勝たせてやってください。心からお願い申し上げます」
選挙戦初日から高市総理が仙台市に入り、前回の衆議院選挙では宮城県で1勝しかできなかった自民党候補を強力に後押しました。
土井亨氏「今回の戦い、高市総理と心中をするつもりで、また私もこの命を懸けて戦い抜かせていただきました」
宮城1区では自民党の元職、土井亨氏が6回目の当選を果たしました。前回は、政治とカネをめぐる問題の逆風を受けて落選した土井氏が今回取った戦略は。
土井亨氏「私は高市早苗という政治家が大好きで、この国を真っ当な国にしてほしい。その願いの中でずっと行動を共にしてまいりました」
高市総理との距離の近さをアピールし、選挙ちらしをはじめ至るところに総理の写真を登場させました。
宮城2区では、自民党新人の渡辺勝幸氏が初当選しました。参政党新人の和田政宗氏は、比例区で初当選です。
渡辺氏は、仙台市を訪れた高市総理から「政治に対する信念が全く一緒」と紹介されました。
渡辺勝幸氏「特に若い世代の方々から政治に関心を持って期待したいという声を、ネットでもリアルでもいただくようになってきました。この期待を裏切らないような衆院議員としての活動をしてまいりたいと思います」
宮城3区でも、前回は落選した自民党元職の西村明宏氏が7回目の当選で国政復帰を果たしました。
小泉進次郎防衛大臣「セリといえば名取、セリといえば仙台。そしてこの戦いはセリ勝たなきゃいけないんです」
環境大臣を歴任した西村氏には、小泉進次郎防衛大臣ら政権幹部が応援に駆け付けました。
西村明宏氏「私のライフワークである東北の未来創生、そして日本の将来を明るく輝くものにしていくために、全力を尽くしてまいりたいというふうに思っております」
野党の強固な地盤だった宮城4区の戦いは、全国的な注目を集めました。
中道改革連合安住淳氏「公明党の皆さん、立憲民主党の皆さん、手に手を取ってこれから強い政治基盤をつくって皆さんに安心してもらえる。この党が大きくなることが、日本の暴走に歯止めをかけることを信じて疑いません」
しかし、中道改革連合の共同幹事長で11回目の当選を目指した安住淳氏を森下千里氏が破り、自民圧勝の象徴になりました。
森下千里氏「まだまだ足らぬところもある私でありますけども、これからも皆様方にしっかりご指導していただきながら、地域のために働いてまいりたいと思います」
宮城5区では、自民党前職の小野寺五典さんが10回目の当選を決めました。党税調会長として高市総理を支える立場の小野寺氏は、大勝にもかかわらず引き締まった表情でした。
小野寺五典氏「選挙の公約で私ども自民党が約束したことがたくさんあります。特に税の部分でも総理からかなり様々な発言をさせていただきました。しっかりと公約を守るために汗をかいていきたい。そのように思っております」
宮城県の投票率は56.08%と、前回の衆院選を3.92ポイント上回りました。
宮城県の小選挙区で自民党が全勝という歴史的な結果となった今回。当選から一夜明け、小選挙区での初当選を果たした2人は決意を新たにしていました。
渡辺勝幸氏「おはようございます」
宮城2区で初当選を果たした自民党の渡辺勝幸氏は、当選から一夜明け雪が降る中、地元の仙台市若林区で街頭に立ち有権者らに朝のあいさつをしていました。その後、選挙事務所で自身の当選を伝える新聞各紙に目を通しました。
渡辺勝幸氏「選挙戦回っている時には大変暮らしが厳しいという声も聞きましたし、こういうことで困っているという声もたくさんありましたので、それぞれの声を政策に変えていく活動をしっかりとしていきたいと改めて思っています」
森下千里氏「ありがとうございます」
宮城4区で当選を果たした自民党の森下千里氏は、小選挙区での当選が今回が初めてです。9日も朝早くから宮城県石巻市でライフラークと位置付ける辻立ちをして、1日をスタートさせていました。
森下千里氏「朝結果見たらすごい議席数だったので、まさにあの風に乗れたんじゃないかなと思ってます。食料品消費税は2年限定となっておりますけれども、その後、税制のあり方も考えていくと思いますので、まずは皆さんのご負担を減らすということで、私も一緒になって頑張って実現できるようにしていきたいと思います」
一方、大敗を喫した中道改革連合は合流元である立憲民主党と公明党の宮城県組織の幹部からは落胆や驚きの声が聞かれました。
立憲民主党宮城県総支部連合会坂下賢副代表「正直言ってまさかあそこまでね、こう落ち込むとはちょっと思っていなかったということで、大変残念に思ってます」
新党結成後すぐの選挙戦で、準備不足に加え中道のイメージが従来の政策の訴えを薄めてしまったのではと話します。
立憲民主党県連坂下賢副代表「従来とそんなに言っていることは変わらないと主張してきてはいるが、中道改革連合になったことで今までのその主張が少し弱まったというか、薄められたというような、そういう風にイメージとして捉えられたのでは」
公明党宮城県本部伊藤和博代表代行「本当にこんなに差がつく選挙だとは思わない肌感覚で取り組ませてもらいました」
新しい政党のため、発信力が足りなかったと分析した上で、今後の中道の在り方に期待したいと述べました。
公明党県本部伊藤和博代表代行「やっぱり今回は短期決戦で衆議院だけで中道を結成したが、やっぱりそれぞれの党が1つの塊を作ろうとすれば今参加していない参議院議員、また地方組織もしっかりとお互いに検討し合う余地は大いにあると思います」