関東も梅雨入りしたきょう7日、日本列島は先日の台風6号に続き、記録的大雨に見舞われました。一部の市でレベル4の土砂災害危険警報が出された宮崎県では、道路の冠水が相次ぎ、土砂崩れなどの被害も発生しています。活発な雨雲はこのあと、本州の南側を通り、特に伊豆諸島では警報級の大雨に注意が必要です。 ■列島に再び記録的大雨 土砂崩れも

まるで台風が再来したかのように打ち付ける雨と風… 木々がしなるように大きく揺れています。港を映したカメラ。住宅や山が見えていますが…大雨で、真っ白に… (草薙和輝アナウンサー)「先日の台風6号の影響で氾濫したこちらの古座川ですが、この雨の影響で川の水が白く濁っています。」 台風6号と同じルートを沿うように大雨を降らせている今回の低気圧。 鹿児島県志布志市では… (池田悠樹ディレクター)「午前6時の志布志市です。今、激しい雨が降っています。こちらの川はですね、茶色く濁っていて、増水しています。」 隣の宮崎県串間市に向かうと… 「こちらでは土砂崩れが発生しています。そして、道路は冠水しています。」 道路の冠水はあちこちで… 「こちら宮崎県の国道なんですが、山の方から水が流れ込んでいて道路が川のようになっています。」 Q.復旧にどれくらいかかりそうなんですか (県の職員)「いや、めどは立ってないですけど、ちょっと(道路を)掃除してという形になります。」 通行止めになった場所もありました。 (近隣住民)「眠れなかったですね。雨どいに打ち付ける雨の激しさで、久しぶりに怖かった…」 ■400mm超雨→危険増す「深層崩壊」

台風6号で降水量が400mmを超えたのは7地点。心配されるのは「深層崩壊」です。 深層崩壊とは、大雨が長く降り続いた時に山の地面の奥深くまで水がしみ込み、山全体が一気に崩れる現象のこと。降水量が400mmを超えると発生リスクが高まるといいます。 2011年、紀伊半島で起きた深層崩壊。山肌がえぐられ、木々が倒れ、土石流が発生しました。 これは、国交省の「深層崩壊推定頻度マップ」。これまで発生した深層崩壊が赤丸、起きやすい場所を「特に高い」「高い」と色分けしています。特に九州南部、四国、紀伊半島など、今回の台風や大雨が襲ったエリアでリスクが高いのが分かります。 ■台風6号 爪痕に再び大雨 運休も

台風6号で451.0mmと全国で2番目に多い降水量を観測した高知県四万十町窪川地区。再びの大雨襲来に警戒が続いていました。 (山下稜太リポート)「街中では氾濫に備え、この様にポンプを設置しています。」 きょう7日、窪川では1時間に27.5mmの強い雨が降り、24時間雨量は6月の平年の4割となる160mmを超えました。この雨で交通機関にも影響が… 「午前8時半現在の窪川駅です。大雨の影響で現在、土讃方面は運休しています」 雨脚は午後になり再び強まりました。 「午後2時を回りました。町を流れる吉見川の水位が、間もなく遊歩道に差し迫ろうかと、そんな状況になっています。」 和歌山県串本町を流れる古座川には、台風6号の時、レベル5氾濫特別警報が出されました。 「古座川の河口にあるこちらの動鳴気漁港には川から流れてきたものでしょうか、木くずやゴミなどが水面を覆うようにして浮かんでいます。」 漁港を埋めつくす流木やゴミで、漁に出られない船もあったといいます。明日、ゴミの撤去作業に入る予定ですが、完全復旧にはまだ時間がかかりそうです。 ■なぜ?台風&大雨 6月に本州直撃

今回の大雨をもたらした低気圧。そして、6月にも関わらず、異例の本州を直撃した台風6号。どちらも同じような経路を通った、その理由は… (三重大学大学院 立花義裕教授)「まさに夏が早く来てしまった。今、6月なんですが、早くも夏のような太平洋高気圧が強くまっています。加えてエルニーニョ現象が今起こりつつあるんですよ。エルニーニョ現象が起きると、日本に台風が来やすくなる。」 エルニーニョ現象で、ペルー沖の海面水温が高くなり、西に向かう貿易風が弱まります。台風は本来、西に流れるのですが、貿易風が弱いため、早くも夏本番のように張り出した太平洋高気圧の気流に乗って、次々と日本に向かって北上したというのです。 (三重大学大学院 立花義裕教授)「6月上旬に日本に来るのが2つ連続、熱帯から来る低気圧が2つ来るっていうのは極めて珍しいと思いますね。普通は夏に渦を巻きやすいんですが、もう早くも夏型のような渦巻きが熱帯に出来やすくなっていると。だからちょっとした影響で北の方に上がってくれば、(台風などが)立て続けに日本に来るということが起こっている。」 このあと、雨の範囲は東日本に広がり、新たな災害の発生に警戒が必要です。 6月7日『有働Times』より