ベルギーを訪問中の天皇陛下は24日、大学を視察されました。陛下は36年前にもこの大学を訪れていて、当時、街を案内した97歳の男性が思い出を語りました。

 こちらは1990年の映像です。ブリュッセル近郊にあるルーベン・カトリック大学で当時、皇太子だった陛下と一緒に映っているのはファン・デ・ウェーさん。現在、97歳です。

ルーベン・カトリック大学 名誉教授 ヘルマン・ファン・デ・ウェーさん 「陛下の発表は非常に素晴らしかったです。陛下は内陸の水上交通について非常に理解されていました。ですからとても興味深かったのです」

 天皇陛下は24日、こちらのルーベン・カトリック大学を訪問されました。陛下は皇太子時代の36年前にも、この大学で開かれた国際経済史学会に出席されていました。

 この学会を主催していたのが、経済史学者で大学教授だったファン・デ・ウェーさんでした。

 1425年に創立された歴史ある大学の中だけでなく、周辺の歴史ある学生街も案内したといいます。

ヘルマン・ファン・デ・ウェーさん 「陛下は国際的なテーマだけではなく、日常的な部分にも関心を持っておられたのです。だからこそ街に出てフランドル地方(ベルギー北部)の日常生活を見たいと考えていらっしゃったのです。ルーベンは興味深い大学都市で国際的な都市でもあり、仏語系と蘭語系の共同体が存在しました。そうした意味で様々な情報に触れることは非常に興味深く、とても楽しまれたと思います」

 陛下から地元のおすすめレストランを聞かれ、行きつけだったイタリアンを紹介したところ、翌朝、陛下から「とても楽しみました」と感謝されたということです。

 24日、大学を再訪された天皇陛下は、第一次世界大戦で全焼した大学図書館の再建支援のために日本からおよそ100年前に贈られた書物などを視察されました。

 ファン・デ・ウェーさんは陛下との交流が1990年以降も続いていたと明かします。

ヘルマン・ファン・デ・ウェーさん 「陛下は本当に魅力的な方でした。そして私たちが日本に行った時、陛下はとてもよくしてくださいました。皇居と庭園などを見学させてくださったのです。私は陛下に対して、非常に非常に非常に良い思い出を持っているとお伝えいただきたいです。大変素晴らしい思い出なのです」