日本国旗を公然と傷付ける行為などを処罰する「国旗損壊罪」を巡り、衆議院の内閣委員会で法案の採決が行われ、与党などの賛成多数で可決されました。
法案では、日本の国旗を公然と損壊した場合に、2年以下の拘禁刑、または20万円以下の罰金を科すとしています。
法案を共同で提出した自民党と日本維新の会、国民民主党、参政党の4党に加えて、チームみらいも賛成に回りましたが、中道改革連合と共産党は反対しました。
中道は、表現の自由を侵害する恐れがあり、萎縮効果などが深刻だとして「憲法違反の可能性が残る」と強調しました。
中道改革連合 後藤衆院議員 「大きく黒いマジックで日本頑張れと書く行為は、人に著しく不快、または嫌悪の情を催させる方法に該当しないのでは。だとすると字の大きさだとか赤い丸にかかっているかどうかは関係なく構成要件に該当しないということでよろしいですか」
自民党 塩崎衆院議員 「書かれた文字内容によって構成要件、該当性の判断が左右されるものではないと。一般に市販されているような太い黒マジックで文字を書くような形態というものは、著しく人に不快または嫌悪の情を催させる方法に該当する例というのは限定的であろうかと。一方で、その対応等において著しく人に嫌悪または不快な情を催させる方法が行われた場合ということは、やはりそうした構成要件に該当してくる可能性がないとは言えないと」
一方で、法案提出者の一人である自民党の塩崎議員は、すでに損壊されている国旗を持ち寄る行為などについては、政治的な表現も含めて「処罰の対象外となる」と答弁しました。
そのうえで、3年後をめどに改めて検討を行うことを法案の付則に明記していると説明しました。
法案は来週にも衆議院の本会議で採決された後、参議院での審議を経て今の国会で成立する見通しです。