経営の厳しい地方の鉄道事業者がクラウドファンディングで集めた寄付金が期限を過ぎても入金されないというトラブルが相次いでいます。運営会社のサイトは閲覧できない状態で、一部の企業は対応を検討しています。

■未入金額は4社で2000万円

北越急行 猿山彰社長 「支援者の大事な思いを無にする、踏みにじる形で、非常に憤りというか、許せないような思いを持っています」

 新潟県南部を東西に走る、ローカル線の「北越急行」。去年11月から今年2月まで、キャラクターをあしらった車両のラッピングを目的に、クラウドファンディングを実施しました。締め切りの5日前には、およそ415万円の支援金が集まっていたといいますが…。

猿山社長 「クラウドファンディングの締め切りの5日前に、(運営サイトが)トラブルを起こして、運営会社のほうで資金振り込みができなくなった」

 北越急行は急きょ、自社で直接、資金を募る方法に変更。そこから集めた145万円と、自社の資金を合わせて、なんとかラッピング車両を完成させました。

 しかし、クラウドファンディングで集めたおよそ415万円は、今も受け取ることができていません。

猿山社長 「支援をしていただいた皆様に非常に心苦しいというか、申し訳ないという思いです」

 トラブルは、ここだけではありません。

 赤字が続く「山形鉄道」は運転士の育成資金などのため、去年、クラウドファンディングを実施して、目標額の3倍以上となる785万円が集まりました。しかし、現在も700万円以上が入金されないままとなっています。

 岐阜県の「長良川鉄道」や青森県の「弘南鉄道」も、それぞれ実施したクラウドファンディングの入金日が守られず、今も振り込みがない状況です。未入金額は、4社でおよそ2000万円に上ります。

猿山社長 「6月の上旬ぐらいに、『6月30日までに払います』と連絡はあったが、結果としては、まだ振り込まれていない状況です」

■鉄道会社は対応を検討

 クラウドファンディング運営会社の「うぶごえ」は、2020年9月に設立されました。ただサイトは現在、閲覧できない状態で、公式SNSでは4月に「サーバーがダウンした」と投稿していました。

 運営会社の事務所が入っていたビルには、5階にあるはずの名前がありません。

 うぶごえの代表に番組がメールで問い合わせすると、意外にもすぐ返信がきました。

うぶごえ代表からのメール 「今体調を崩して入院しておりまして、もう少し回復してからであればお話しさせていただきます」

 しかし、その後は入金が滞っている理由などを質問しても回答がありませんでした。

 鉄道会社4社は、運営会社への対応を検討しています。

(2026年7月18日放送分より)