海水温の上昇などで近年、三陸沿岸でも水揚げされるようになったイセエビが前年の豊漁から一転、漁獲量が落ち込んでいます。
7日朝、南三陸町の卸売市場には志津川湾で取れたイセエビ約30キロが入荷し、競りに掛けられました。
あたたかい海に生息するイセエビは、これまで関東より南で取れましたが、近年は海水温の上昇などで宮城県でも水揚げされます。
前年は南三陸町で豊漁となり、新たな特産品として期待されていました。
買受人「前年の半分以下くらいに少ない。期待通りには取れてほしいけど、なかなか難しいところもあるのかなと思ってます」
水揚げ量は1日平均50キロで、前年同時期に比べて半分以下に減っています。
南三陸町自然環境活用センター阿部拓三研究員「水温が下がったので、イセエビにとっては生き残りにくい環境だったのではと予想していますね」
宮城県によります、南三陸町歌津の1月上旬の海水温は11℃ほどと平年並みで、前年より3℃低くなっています。
イセエビにとって厳しい水温となり、冬を越せずに死滅した個体が多かったとみられています。
ただし一部の個体は残っていることから、翌年以降は再び定着する可能性があります。
南三陸町自然環境活用センター阿部拓三研究員「量的には多くないまでも定着していく可能性はあると思いますので、状況について調査しているところです」
南三陸町自然環境活用センターでは、志津川湾内で個体数などを調査しています。