宮城県登米市の伝統芸能伝承館、森舞台の30周年を記念して江戸時代から続く伝統の登米能が上演されました。
登米市登米町の森舞台は、国立競技場の設計などで知られる世界的な建築家、隈研吾さんが1996年に完成させた本格的な能舞台です。
19日、30周年記念で隈研吾さんも出席して火入れ式が行われました。
建築家隈研吾さん「ある意味私の原点が森舞台でございます。まさに私の30年間の軌跡がここから始まったわけでございます」
午後7時、かがり火がともる舞台で能が披露されました。
上演され土蜘蛛(つちぐも)は室町時代末期の物語で、怪しい僧の姿の土蜘蛛に襲われて病に伏した源頼光が、家臣たちとともに土蜘蛛を退治します。
江戸時代から続く伝統の登米能を守り受け継いでいる、登米謡曲会のメンバーが演じました。
一番の見せ場は、土蜘蛛の化身がクモの糸を模した白い和紙を放つ場面です
。家臣らはひるみながも果敢に立ち向かい土蜘蛛を退治しました。
「最後の演目が特に迫力があって、クモの糸とかとても面白かったです。クモの糸とか舞台の見せ場がありますね」
伝統の登米能は1998年に宮城県の無形文化財に指定されましたが、会員の多くが70代以上と高齢化が深刻で能の継承が課題となっています。
みやぎの明治村佐藤康館長「新しい会員も募集していく中で、若い人たちに引き継いでできるだけ長く毎年演能できればと思っております」