東日本大震災の津波でほとんどの建物が流された仙台市宮城野区の蒲生北部地区で6日、区画整理事業の完工式が行われました。立地を生かして産業拠点として活用されます。

 完工式は、夢メッセみやぎで約50人の関係者が出席して行われ、仙台市の郡市長は「蒲生の新たな復興のスタートです」と挨拶しました。

 かつて、蒲生北部地区には、住宅と工場が混在し約3000人が暮らしていましたが、津波で建物の約8割が流され、その後に災害危険区域になったことから、ほとんどの住民は集団移転しました。

 仙台市は港や高速道路に近い立地を生かして産業拠点として活用しようと2014年から区画整理を進めてきました。

 総事業費は約181億円で92ヘクタールのうち、70ヘクタールが工業用地です。

 工業用地の8割は物流倉庫や運輸業者の事務所などに利用されることが決まっているということです。