あの日、大切な家族や仲間を失った悲しみ。被災地では朝から犠牲者へ祈りを捧げる人の姿が見られました。

 宮城県名取市閖上・妻と娘を亡くした男性「朝、行ってきますといってそのままなので、ただ今も言えていなくて。気持ちは変わらないですね。11年前と同じです」

 JR女川駅前では、震災の記憶の風化を防ごうと3年前から毎年3月11日に黄色いハンカチが掲げられています。復興への思いが記された約700枚のハンカチです。

 県外から来た大学生「復興に向けた希望という印象がありますよね。これからもっとがんばるぞっていう、町の凄い強い意志を感じたような気がします」

 児童74人と教職員10人が犠牲となった石巻市の大川小学校。2021年7月に震災遺構として整備されて、初めての3月11日を迎えました。

 娘を亡くした佐藤敏郎さん「たくさんの方がここに足を運ぶようになりました。聞く人の立場とか思いとかをうまく双方向で交流しながら伝え続けていけたら」