今回の地震は観光地にも大きな影響を及ぼしています。首都圏から人を運ぶ新幹線の運休で、松島の遊覧船は予約のキャンセルが相次いでいます。

 宮城県の松島湾で遊覧船を運行する丸文松島汽船では、地震の直後から予約取り消しの連絡が相次ぎ、これまでに一般団体客約840人、修学旅行客約500人がキャンセルしました。

 丸文松島汽船村田望営業課長「やっぱり新幹線が止まっているというのが大きい」

 キャンセルの最大の理由は、首都圏からの客を運んでいた東北新幹線の運休です。さらに一部の宿泊施設が地震の被害で宿泊できないことや、余震への不安もキャンセルに追い打ちをかけています。

 こうした中、丸文松島汽船では、これまで新型コロナの影響で平日は運休してましたが、3月21日を期限に全国でまん延防止等重点措置が解除されるのに合わせて、22日から通常の運行に戻る予定です。

 しかし、新幹線が止まったままでは客足の回復も見通せません。

 村田望営業課長「いよいよ旅行もしやすくなるかなというところで、平日の休業を解除して通常運行するはずだったんですけど、やっぱりちょっと不安というか、お客様少ないのかなと思っています」