最大震度6強の地震で脱線し運転を見合わせている東北新幹線についてJR東日本は21日、「4月20日前後の全線再開を目指す」と発表しました。

 東北新幹線は3月16日の地震でJR白石蔵王駅の南で脱線し、那須塩原ー盛岡間で運転を見合わせています。

 脱線車両の撤去作業は20日から始まっていますが、線路に戻すだけで2週間程度かかるほか、損傷した架線や電柱などの復旧作業もあることから、JR東日本では来月20日前後の全線再開を目指して工事を進める方針です。

 全線再開までは部分的に運転を再開する計画で、22日からは東京ー郡山間と一ノ関ー新青森間を臨時ダイヤで運行します。

 その後、4月2日ごろには、郡山ー福島間、4日ごろには仙台ー一ノ関間で運転が再開できるように工事を進めます。

 なお、新幹線の全線が再開するまで東北線の臨時快速列車が運行される予定でしたが、橋脚に損傷が見つかったため、郡山ー仙台間は当面は運転を見合わせることが決まりました。仙台ー一ノ関間は予定通り22日から上下合わせて7本が運行されます。