7日朝、仙台市太白区の路上で女子中学生2人が刃物で刺される事件があり、警察は43歳の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕しました。警察の調べに対し男は「殺そうと思って刺しました」と容疑を認めているということです。

 警察によりますと午前8時ごろ、太白区青山の路上で登校中の女子中学生2人が男に包丁で背中を刺されました。

 目撃者「(女子中学生の1人が)そこの家に助けを求めたと思うんですが、いらっしゃらなかったもんですから、そこ開けてそこの玄関のところに倒れてたんで。倒れていました。血の付いたタオルがありましたから」

 2人は仙台市内の病院に搬送されました。1人は背中などを刺され重傷、もう1人は軽傷だということです。いずれも意識があり、命に別状はないということです。

 坪谷歩香記者「こちら女子学生が刺されたとみられる現場付近です。近所の人の話によりますと、男は近くのアパートの前で警察官に取り押さえられ、警察官が大きな声で暴れるな、などと声をかけていたということです」

 男はそのまま逃走しましたが約15分後、警察が現場近くの自宅アパートにいたところを確保し、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。

 目撃者「(アパートの)ドアがなかなか開かなかった。警察が来て5分くらい経ってからようやくドアが開いて、そこから男の人が警察に連れて行かれてパトカーに乗せられて。色白のちょっと、なんか青い顔したね。全然騒ぎもしないで、素直にパトカーに乗りましたね」

 逮捕されたのは太白区大塒町の無職、尾張裕之容疑者(43)で、女子中学生1人の背中を包丁で刺し殺害しようとした疑いが持たれています。

 警察の調べに対して、尾張容疑者は「背中を刺したことは間違いありません」「殺そうと思って刺しました」と容疑を認めているということです。

 2人の女子中学生と尾張容疑者との間に面識はないとみられ、警察が動機などを詳しく調べています。