15日からの記録的な大雨で、宮城県色麻町の特産品であるエゴマの畑も大部分が冠水し、今後の生育に懸念が出ています。

 県内一のエゴマの産地、色麻町では、15日から降り続いた大雨で町内のエゴマの畑約25ヘクタールのほとんどが冠水しました。

 色麻町平沢地区でエゴマを育てる鈴木胞三郎さんの畑も水に浸かりました。

 鈴木胞三郎さん「やっとエゴマが見えるくらいまで水がたまった。元々田んぼだからすぐに引いていかない。平らだから」

 鈴木さんの畑では、5日間水が引かなかったということです。

 鈴木胞三郎さん「水がばーっとなると、おがらないというか育たないというか。育っても葉っぱが広がらないで、上の方にだけ実がつく」

 色麻町では、コメの転作作物として20年ほど前から本格的にエゴマの栽培を始め、2021年は58軒の農家が11.5トンを出荷しました。

 エゴマは、エゴマ油やドレッシングなどとして人気があり、町の特産品になっています。

 色麻町産業振興課鎌田一博課長補佐「先日の大雨で、作付面積すべてにおいて冠水したんですけれども、今後の天候の回復を待って、順調に生育していくことを願っております」