宮城県が30日の対策本部会議で適用を決めた「BA.5対策強化宣言」とは、どういった内容なのでしょうか。

 これまで政府が出してきた呼びかけは、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置がありました。

 まん延防止等重点措置と今回の「BA.5対策強化宣言」の違いをまとめました。

 「BA.5対策」は、経済を止めずに感染対策を進めるのが基本的な考え方になっています。まん延防止は県の要請を受け国が出すもので、罰則がありました。

 「BA.5対策」は都道府県が出すもので、罰則はありません。

 まん延防止は飲食店への時短要請が象徴的な対策でしたが、「BA.5対策」は基本的な感染対策の徹底や高齢者らへの外出自粛要請など、あくまでも「お願いベース」になっている印象です。

 この他の内容は早期のワクチン接種や飲食店の長時間利用の回避、大規模イベントでは事前の検査を促すなどで、この中から都道府県が選ぶことになります。

 国との協議に向け宮城県も8月1日から準備に入ります。

 宣言の適用をいち早く決めた村井知事は次のように話しています。「入院しなければいけない人がだんだん増えていて、おそらく近いうちに(病床使用率が)100%近くになってしまうだろう。なるべく病院の負担をかけないように人に感染させないような工夫をしてほしい」