感染の急拡大により仙台市の保健所では業務がひっ迫していて、担当者からは「身体がもたない」という悲痛な声が聞かれました。

 午後1時半ごろの仙台市の保健所の様子です。100人以上の職員が、療養先の調整や自宅療養者の支援などに追われていました。

 仙台市では、市内の感染者数が増え始めた7月中旬ごろから業務がひっ迫しないよう本庁舎や区役所の職員約150人を応援要員として集め、保健所業務にあたってきました。 

 しかし、20日以降は連日1000人以上の感染者が確認され、想定を上回るペースで感染が拡大したため人手が不足しています。 

 基礎疾患を抱える患者の入院先を見つけるのに数時間かかるケースが1日に何件もあり、業務のひっ迫を招く大きな要因となっています。

 仙台市保健所白岩靖史担当課長「さすがに急に業務量が一気に増えたので、正直、ほぼ全員疲労の色が濃くなっているのが実際のところ。やはり出口が見えないと、なかなかもたないのではないかと思ってます」

 これまで電話で行ってきた基礎疾患の有無の確認や、健康観察などを携帯電話のショートメッセージで行うよう業務を簡略化しましたが、それでも感染の急拡大に対応が追い付いていないということです。

 仙台市保健所白岩靖史担当課長「是非1日も早く出口が見える日が来ることを期待しつつ、我々は精一杯頑張ってまいりますので、ご協力ご理解よろしくお願いしたいと思います」

 仙台市では、更に応援の職員を増やし対応していきたいとしています。