宮城県丸森町で計画されている大規模な太陽光発電事業について、住民側は事業者から提案された1億3000万円の預託金の受け取りを拒否する方針を決めました。

 丸森町耕野地区の民有林では、東京の合同会社が出力2万4000キロワットの太陽光発電を計画しています。事業区域は55ヘクタールで、東京ドーム11個分に当たります。

 合同会社は1日、計画が井戸水に影響を与えた場合の補償や地域振興などの費用として1億3000万円を住民側に預託したいと提案していました。

 これについて耕野振興会や区長会などが7日夜に話し合い、預託金の受け取りを拒否することを決めました。

 耕野振興会の谷津利明会長などによりますと「土砂災害を誘発する不安がぬぐえない」「金額の根拠が分からない」といった意見が出されたということです。

 合同会社は住民側の理解を十分に得られないまま6月下旬に着工しようとしましたが、住民側と更に話し合うよう県から指導を受け着工を見送っていました。