宮城県内で今シーズン初めてインフルエンザウイルスが検出されました。専門家は、今年の冬は新型コロナに加えインフルエンザが流行する恐れがあるとして注意を呼び掛けています。

 県によりますと、9月25日までの1週間に仙南保健所管内で10代後半の男性1人からインフルエンザウイルスが検出されました。県内での検出は今シーズン初めてです。

 昨シーズン、県内で初めてインフルエンザウイルスが検出されたのは12月末でした。

 専門家は、今年の冬は新型コロナに加え3年ぶりにインフルエンザが流行する恐れがあるとして、早めのワクチン接種などを呼びかけています。

 また、5歳以下の乳幼児を中心に口の中や手足に発疹ができる「手足口病」の患者数は、9月25日までの1週間に1医療機関あたり5.72人で、5週連続で県内全域に警報が出ています。

 県は食事の前やおむつ交換の後のこまめな手洗い、タオルの共用を避けるなど感染対策を呼びかけています。

 東北医科薬科大学の藤村茂教授は、「2年間、インフルエンザの流行を経験していないので抗体が落ちている可能性がある」として注意を呼び掛けています。