宮城県南三陸町の震災伝承施設で、震災前の街の写真を展示する企画展が始まりました。

 航海の安全と大漁を願い、漁船を見送る多くの人たち。南三陸町志津川の震災前の街の様子を写した写真です。

 震災伝承施設の南三陸311メモリアルでは、震災前の街の様子の写真を思い出の言葉とともに展示する企画展が始まりました。

 展示された約300枚の写真は、町民や観光で南三陸町を訪れた人などから提供されました。

 「この荒島神社に行きましたし、釣り堀にも来たし。戻った(復興した)のは良いんだけど、昔の風景が無くなって悲しいというか寂しいというか。「(釣り堀には)息子夫婦を連れて震災前は時々来ました。懐かしいですねこういうのも」

 会場では、志津川地区の街並みを500分の1で再現したジオラマなども展示されています。

 南三陸311メモリアル伝承事業推進員楢崎寿子さん「若い世代の方々や子どもたちにも、震災前はこういう風景が広がっていて人が生活していたんだよというのを懐かしんで、世代を超えて話してもらえる場になればと思っています」

 この企画展は、5月15日まで開かれています。