「おぼんだま」という言葉を聞いたことはありますか?

 街の人「おぼんだま?初めて聞きました。飾り物みたいな?」

 街の人「え、おぼんだま?先祖の魂?お盆にお参りに行って彼らが喜んでくれてる魂が喜んでるみたいなもの」

 街の人「ぼたもちみたいなもの?あずきのやつのイメージ」

 知らない人がほとんどのようですが、インタビューを続けていると

 Qおぼんだまっていう言葉を聞いたことありますか? 街の人「あります。うちのおじいちゃんおばあちゃんがやってるのを見て。子どもがもらってるのでうれしそうなのでそれはそれで良いのかなって」

 おじいちゃんおばあちゃんからもらって子どもたちが喜ぶ「たま」と言えば…。鈴木奏斗アナウンサー「こちら、ぽち袋のコーナーなんですが、ありました!お年玉ならぬおぼんだまと書いてありますよ」

 「おぼんだま」の正体は、お年玉のお盆版!お盆にあげるお小遣いのことなんです。

 お盆玉用のぽち袋を販売している青葉区の「杜の文具店」。夏らしい絵柄が描かれた約30種類が並んでいますが、売れ行きはどうなんでしょうか?

 文具の杜武山圭太店長「シーズンで約80から100程度販売しております。レジの通過件数も非常に増えておりますのでお求めいただくお客様も増えてる印象でございます。やはり新しい習慣として認知は広がっていると思います」

 取材をしていると続々と買い求める人が。

 お盆玉袋を購入した人「孫がいるので孫にと思ってました。5000円くらいですかね。こっちも嬉しくなりますよね。喜んでもらえたなって」

 文具メーカーが今年行った調査によると、「お盆玉」を知っている人は約4人に1人で、このうち3割の人が実際に、あげる予定があるそうです。

 お盆の新しい習慣、「お盆玉」。いつの間に広まったのか。日本文化に詳しい岐阜大学大学院の柴崎直人准教授は、その起源は江戸時代までさかのぼると話します。

 柴崎直人准教授「商人の家ですとか、豪農の家に勤めている、そういった住み込みで働いてる人が年に2回だけお休みをもらって実家に帰ることができた。ただこの時に手ぶらで帰るのではなくて実際には幾ばくかのお金をもらってお小遣いをもらって帰ったと。このお盆小遣いというのがお盆玉の原型になったのではないかと言われているわけですね」

 江戸時代、商人の家では、丁稚と呼ばれる子どもたちが住み込みで働いていました。丁稚はお正月の他にお盆の時期に1日だけ休みを取って実家に帰ることを許されていて、その時に商人から新しい着物や履物と一緒に「お小遣い」が渡されていたそうです。

 この文化を基に2010年山梨県の文具メーカーがおぼんだまを商標登録し専用のぽち袋を販売したことから現代の習慣として広まりつつあるということなんです。

 柴崎直人准教授「昔からあったこういった日本のご先祖様ですとか大事なものとの関わりというものが注目されるというのは非常に望ましいことじゃないかなと思います」「思うわけですが、あげる側からすればたまったものではないわけですよね。きっとね」