仙台市の東北医科薬科大学で卒業式が行われ、2期目となった医学部の学生たちを含む362人の門出を祝いました。

 卒業を迎えたのは、東北医科薬科大学の医学部や薬学部などの計362人です。

 医学部の卒業生は、2023年で2期目になりました。

 医学部卒業生代表松川洸子さん「患者様とい一人の人間に対して暖かい心で接し、その人が持つ疾患に対しては冷静な心で闘い、多様性を理解する医師になると決意致しました」

 東北医科薬科大学の医学部は、2016年に震災復興と東北地方の医師不足解消を目的に国内で37年ぶりに新設され、誕生しました。

 医学部の卒業生92人のうち62人が東北6県の病院で研修医となり、このうち35人が宮城県の病院に残ります。

 「宮城県の病院に(研修先が)決まっていて、その後も宮城県にずっといようと思っています。いろんな人にやさしくできて、ちゃんと診断できていろんな人の役に立てるような医者になりたいなと思います」

 また、地域医療を支える医師を育てるため大学と東北各県は学費を貸し出す修学資金制度を設けています。

 宮城県が貸し出す資金は東日本大震災の支援としてクエートから送られた寄付が元になっていて、8日の卒業式にはクエートの駐日全権大使も来賓として出席しました。

 卒業生代表を務めた松川洸子さん「宮城県の修学資金をいただいておりますので、宮城県で内科医として地域医療に貢献していく所存でございます」

 卒業生「自分は福島県からお金を借りているので、いわき市の常磐病院に勤めることになっています。循環器内科医に将来なれたらなと思っています」