ゴールデンウィークが終わりました。マイナビが正社員2万人を対象に行ったゴールデンウィークと五月病に関する調査によりますと、正社員の約2割が「五月病になったことがある」と回答しています。

 その理由として「連休で一度リラックスした瞬間に、張りつめていた緊張の糸が切れてしまった」「入社したてで業務に慣れないまま長期休暇に入った」などが挙げられました。

 五月病は、治し方を間違えると悪化してしまう可能性もあります。医学的に正式な病名ではありませんが、新しい環境での緊張や疲れが連休明けに一気に表れ体と心の状態を指します。

 朴澤耳鼻咽喉科朴澤孝治院長「めまいや耳鳴り、頭が痛くなったりおなかが痛くなったりいらいらしたり、うつっぽくなったり倦怠感などの症状が出て、背景には自律神経のバランスが乱れているということが起こる」

 体には、活動するときに働く交感神経と休むときに働く副交感神経があります。

 車のアクセルとブレーキのような関係で、2つがバランスよく働くことで体の調子が保たれています。

 しかし、新年度になって間もない5月はバランスが崩れやすく、体や心に不調が現れてしまいます。

 五月病には2つのパターンがあるということです。

 朴澤耳鼻咽喉科朴澤孝治院長「新しい環境に合わせるのに一生懸命頑張らないといけない。そういう時には交感神経が働く。そういうところでゴールデンウィークのお休み入る、ずっと昼すぎまで寝たりぐだぐだとゴールデンウィークを過ごしてしまうと、副交感神経が一気に強くなるんですよね。逆に睡眠が十分に取れない場合は副交感神経が低下してしまうことがある」

 ゴールデンウィークに長く休み過ぎたことで頑張るための交感神経が低下してしまうケースと、反対に緊張や疲れでうまく休めず心の回復に必要な副交感神経が低下してしまうケースです。

 いずれも現れる症状は同じですが、改善方法が異なります。

 過度な休息により交感神経が一気に低下している人は。

 朴澤耳鼻咽喉科朴澤孝治院長「有酸素運動、リズミカルな運動でお散歩やラジオ体操、スクワットなどの運動をすると交感神経が復活していきます」

 副交感神経が低下している人は。

 朴澤耳鼻咽喉科朴澤孝治院長「副交感神経が低下している方は深呼吸をしたり温泉に行ったり、リラックスしたり睡眠を十分に取ったりすると復活します」

 五月病の改善には、呼吸法が有効とされていて交感神経が低下している場合は丹田呼吸がおすすめです。

 朴澤耳鼻咽喉科朴澤孝治院長「吐く方を中心に考える丹田呼吸という早い呼吸ですね。下っ腹に力を入れて口から息を吐いてしゅしゅしゅしゅというような感じ」

 副交感神経が低下している場合は、深呼吸でのリラックスが効果的です。

 朴澤耳鼻咽喉科朴澤孝治院長「ゆっくり鼻から吸って口から吐くという呼吸で、吸う方を意識する呼吸ですね。3対8くらいでやるのが深呼吸でそれを繰り返す」

 自律神経のバランスは、医療機関で確認することができます。

 いずれにも有効な改善方法として、バナナや魚介類などを日々の食事に取り入れることが効果的だそうです。いわゆる幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す栄養素が含まれていて、気分の安定や自律神経のバランスを整える働きがあるとされています。

 朴澤院長は、五月病と感じた場合は生活リズムを整えることが大切と話していました。