JR陸羽東線の存続を目指す宮城県大崎市は、古川と鳴子温泉間の利用者をコロナ前まで回復させる目標を掲げ、そのための活性化策をまとめました。

 陸羽東線の古川と鳴子温泉間の1日1キロ当たりの利用者は2021年度は665人、コロナの影響が大きくなる直前の2019年度は949人でした。

 陸羽東線の活性化策を話し合っている検討会議は13日、利用者数について3年後の2025年度にコロナ禍前の水準である1000人とする目標を決めました。

 更に、将来的には鉄道維持の目安とされる2000人を目指します。

 目標達成に向け、バスとの接続を良くして通勤通学の利用を促したり、沿線でイベントを開いたりなどの取り組みを盛り込んだ活性化策をまとめました。

 伊藤康志大崎市長「陸羽東線は大崎を横断しておりまして、市民にとって無くてはならない公共交通である。新年度からいよいよ専門の利活用推進室も(市役所に)立ち上げますので、あとは実践、アクションを起こしていく」

 大崎市は、今回まとめた活性化策を元に新年度以降のJRとの陸羽東線のあり方をめぐる本格協議に備えます。