宮城県丸森町で風力発電を計画していたエネオスの子会社が、事業の中止を決めたことがkhbの取材で分かりました。地元の反対運動を踏まえての判断ということです。

 事業の中止を決めたのはエネルギー大手エネオスの子会社、ジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)です。

 JREは、丸森町の大内地区と筆甫地区の山林など約1300ヘクタールで風力発電用の風車を最大で15基稼働させることを計画していましたが、事業の中止を決定し10日に町に通知しました。

 計画地には保安林や自然公園が含まれていて、一部の住民が災害を招きかねないなどと事業に反対していました。

 JREでは、計画への反発も踏まえて基数や配置の見直しを検討しましたが、見直した場合に事業の採算を取るのが難しいと判断した模様です。

 JREの担当者はkhbの取材に対し「一部住民の賛同を得られておらず、総合的に判断した」と中止の理由を説明しています。

 丸森町では、JREとは別に三菱HCキャピタル子会社のエイチエスイーも風車発電事業を計画しています。