女川原発の事故に備えて宮城県が導入を進めている避難支援アプリの実証試験が登米市で行われました。

 実証試験には、村井知事や女川町民県職員など50人ほどが参加しました。

 女川原発から30キロ圏内に住む住民は、原発事故による避難の際、車などの放射線量を計ることになっています。

 実証試験では、アプリを使って検査済み証の交付や安定ヨウ素剤の説明などを行う方法と、紙で配る従来の方法を比較して検証しました。

 その結果、アプリを使うことで4割ほど所要時間を短縮できたということです。

 一方で高齢の参加者からはスマホの操作が大変だったという声も聞かれました。

 県では試験の結果を検証するなどして9月にもアプリの運用を開始したい考えです。