仙台市水道局は2023年度から、人工知能=AIを活用して水道管の劣化の度合いを予測する取り組みを始めています。

 21日は、AI予測を行う事業者らが現地の視察を行いました。

 太白区の茂庭浄水場を訪れ視察を行ったのは、AI予測を担当する丸紅とそのシステムを開発したポルトガルの子会社の技術者たちです。

 仙台市水道局によりますと、市内には約4500キロメートルの水道管が埋設されていますが、AIによって入れ替え工事の優先順位の高い水道管をピンポイントで選び出せるようになるということです。

 AIが水道管の使用年数や過去の漏水事故、土壌、流水量など膨大な情報を使って劣化具合を予測することで、従来に比べ約5倍程度漏水事故の回避が見込めます。

 仙台市水道局牧野祐介技師「全ての管路を掘って調査して入れ替えを行うのは現実的には難しいので、これまでの漏水事故に準じたAI予測を行って、事業を役立て費用対効果を向上させる」

 AIの予測結果は、2025年度以降の入れ替え工事に生かされる予定です。