2019年、仙台市青葉区の自宅に放火し家族5人を死傷させた罪に問われている被告の控訴審で、仙台高裁は無期懲役とした1審の判決を支持し控訴を棄却しました。
住所不定無職の佐々木伸被告は2019年12月、仙台市青葉区吉成の自宅に放火し、同居する父親や兄を焼死させたほか兄の妻など3人にけがをさせたとして殺人や放火などの罪に問われています。
一審の仙台地裁の裁判員裁判では「佐々木被告以外が放火した可能性はなく、動機もある」として無期懲役の判決を言い渡しました。
これに対し弁護側は「失火や第三者による放火の可能性がある」と佐々木被告の無罪を主張し、控訴していました。
仙台高裁で開かれた21日の控訴審で、渡邉英敬裁判長は「佐々木被告のみが火元の部屋にいたことや、周辺の防犯カメラに不審な人物が映っていない」と指摘。無期懲役とした一審の判決を支持し、控訴を棄却しました。
佐々木被告は一審から黙秘を続けていて、21日の判決に出廷しませんでした。