仙台市は、バスや地下鉄の敬老乗車証について自己負担を10%から25%に引き上げる方針です。29日から市民向けの説明会を始めました。

 敬老乗車証は、70歳以上の市民がバスや地下鉄を自己負担10%で利用できる制度で50年前に設けられました。

 仙台市は、一般財源からの支出が2019年度で26億円を超えるなど財政を圧迫しているとして、自己負担を10%から25%に引き上げる中間案を審議会に示し了承されています。

 仙台市は29日に泉区役所で開催した市民向けの説明会で、25%に引き上げることで2033年度までの10年間で最大30億円ほどの支出の削減が見込まれるなどと説明し、理解を求めました。

 市民「仙台市の福祉の予算少ないじゃない。増やす判断もあるわけでしょ。増やしていくことができないのかという議論はされたか」「お金だけの都合と思えてしまうので、そこはきちんと説明する必要があるのではないかと思います」

 仙台市高齢企画課大関裕史課長「我々としては最低限の値上がり見直しとしたところですので、そこを何とかご理解いただけるように丁寧に説明してまいりたいと考えている」

 仙台市は、12月9日までに更に6回の説明会を開くほか、12月26日までパブリックコメントを募集して市民の意見を広く聞き、2024年10月の制度変更を目指す方針です。