楽天野球団は、安楽智大投手による後輩選手へのパワハラを認めました。30日がNPBへの提出期限の保留者名簿から安楽投手を外し、自由契約とすることを決めました。森井誠之球団社長が取材に応じました。

 森井誠之球団社長「これまで報道された事象について、安楽選手に関してほぼ事実と判明しました。球団としては見過ごすことのできない重大な事象と捉え、本日提出期限であります保留選手名簿への記載をしないという結論に至りました」

 球団は、問題発覚後に選手やスタッフなど137人を対象にアンケートやヒアリングを行い、その結果パワハラ行為が認められたということです。

 直接被害を受けた選手は約10人、パワハラ行為を見た聞いたという選手は約40人いたということです。具体的には、他の選手へのアホ、バカと言った暴言、罰金という名目で後輩からお金を徴収する、食事を断った時に電話をしつこくかけたなどという行為があったということです。

 球団顧問弁護士・稲垣勝之弁護士「複数名にヒアリングをしたが、ロッカールームの件以外も含めて、安楽選手と一緒に何か(加担)をしたという事実は確認できていません」

 球団は、安楽投手に保留者名簿に載らず自由契約となることは29日に伝えていて、安楽投手本人は被害を与えた選手に謝罪したいと何度も話していたということです。
 球団は現時点では再契約しない方針です。