停電の原因となるカラスの巣を電柱から撤去する作業が仙台市で公開されました。

 泉区の住宅街にある電柱での12メートルほどの高さにあるのは、木の枝などで作られた直径40センチほどのカラスの巣です。

 東北電力ネットワークの職員が高所作業車に乗り、電気を通さない器具を使って作業を進めていきました。

 カラスの巣作りは3月から5月ごろに盛んになりますが、材料に使われる針金や木の枝が設備に接触すると停電の原因になります。

 カラスの巣が原因の停電は宮城県で毎年10件前後起きていて、4月9日にも2件発生したということです。

 停電を防ぐため、東北電力ネットワークでは2023年に約3000個の巣を取り除きました。

 東北電力ネットワーク高橋俊彦配電主査「お近くの電柱にカラスの巣などを見つけた場合には、東北電力ネットワークのホームページからチャットするか、もしくはネットワークコールセンターまでご連絡をいただきたいと思います」

 東北電力ネットワークでは、巣の撤去後にカラスが電柱に近づけないよう突起の付いた対策器具を設置したほか、今後も見回りを続けていくことにしています。