記録的円安の影響は、ゴールデンウイークの観光地にも及んでいます。宮城県有数の観光地松島では、遊覧船を利用する外国人団体客がコロナ禍前の1.6倍にもなっています。

 日本三景松島を、約50分間のクルーズで楽しむ遊覧船の午前10時に出発する便には、家族連れなど約30人が乗船し、写真を撮るなどしながら窓の外に見える美しい景色を満喫していました。

 静岡県から「楽しかった」「コロナも明けたのでもっと色々なところに行こうということで、ようやく東北にも来られた。思ったよりすごく広大でカモメも近くで見られたし、すごく良いところだなと」

 日本中から観光客が訪れる松島ですが、外国人観光客の姿も目立ちます。

 台湾から「いっぱい(島を)見てきれいだった。本当にきれいだったびっくりした」

 アメリカから「食べ物など全てが少し安い。アメリカ人たちは日本に旅行に来ればとても気に入ると思う」

 記録的な円安の影響もあり、ゴールデンウィークに松島を訪れる外国人観光客が大幅に増えていると言います。

 丸文松島汽船矢部善之松島営業所長「コロナ前と比べると(外国人観光客は)団体だと160%くらいになっているので、個人のお客様も同じようにもっと増えていると思う。台湾のお客様を中心として、マレーシアやベトナムの方が多いと感じる」

 宮城県気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館です。ゴールデンウィークは、歴代の館長による防災の講話など特別企画を実施していて、29日までの3日間で関東を中心に約1000人が訪れました。

 埼玉県から「娘の誕生日が3月11日で、誕生日の日にこういった(震災の)映像がよく流れるので、親として説明できなければいけないのかなということがあって勉強のために来ました」

 栃木県「ここに来ることで、こんな高い所まで(津波が)来てたのが分かって、何とも言えないなと思っております」