10月の食品値上げは2900品目を超え、2024年で最多になる見込みです。

 帝国データバンクの調査では、10月の値上げは2911品目と2024年一番の値上げラッシュになる見込みです。

 食品別では酒類・飲料が最多の1362品目で、ハムやソーセージなどの加工食品も多く値上げされます。8月、9月に続きチョコレート菓子の値上げも目立ちます。

 世界的な異常気象により、急激に価格が変動した食肉やカカオ豆などの原料を使う商品では、年内に複数回値上げする動きもあるということです。

 一方で、買い控えなどを懸念して価格を極力維持する傾向も強く、値上げは前年と比べて4割程度の1万3000品目以下になるとみられています。

 食品以外にも10月から様々な物が値上がりします。

 住宅向けの火災保険料は、1割ほど値上がりします。近年、台風などの自然災害が相次いでいることから保険金の支払いが増え、保険会社の負担が増したことが背景にあります。

 薬も値上がりします。安価な後発医薬品いわゆるジェネリック薬がある先発医薬品を希望した場合、差額の25パーセントが新たに自己負担として上乗せされます。

 郵便料金は、はがきが63円から85円に封書が84円から110円になるなど、3割ほど値上がりします。