アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」の取締役会がCEO(最高経営責任者)であるマスク氏の後任選定を始めていたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。

 報道によりますと、約1カ月前、テスラ株が下落し、一部の投資家から政府効率化省を率いるマスク氏のホワイトハウス重視の姿勢に不満が広がったため、テスラの取締役会がマスク氏の後任探しに本腰を入れたということです。

 取締役会メンバーは複数の人材紹介会社に連絡を取る一方で、ワシントンで多くの時間を割いていたマスク氏に、テスラにもっと時間を費やす必要があると伝えたということです。

 これに対し、マスク氏は反論しなかったということです。

 マスク氏の政治的な発言などへの反発でテスラ車への不買運動などが世界で広がり、テスラは今年1月から3月期の決算が去年の同じ時期に比べて最終利益が約70%減るなど、厳しい経営環境に直面しています。