宮城県大崎市の酒蔵で、酒造りに使う米の田植えが始まりました。
大崎市の一ノ蔵では、2005年から自社で日本酒の原料となる米作りを行っていて、2025年は25ヘクタールの田んぼに5品種を作付けします。
1日、酒蔵の農業部門の職員たちが、4月に種をまいて20センチほどに成長した早稲種の酒米、やまのしずくの苗を植えました。
種まき以降天候に恵まれ、苗は順調に育っているということです。
一ノ蔵鈴木整社長「秋に良い米ができて、良い酒に仕込むことができれば、皆様に新米新酒をお楽しみいただけるかなと、ワクワクした気持ちで田植えをさせていただきたいと思っております」
この田んぼでは9月上旬に稲刈りをする予定で、刈り取った米は11月に販売される日本酒の原料になるということです。
各地で田植えが始まる中、五穀豊穣の神がまつられている宮城県大和町の船形山神社では、御神体を開帳する例祭が行われました。
本殿に安置していた御神体の菩薩立像が1年ぶりに開帳され、町の内外から訪れた約30人が手を合わせました。
この後、2メートルほどの青竹に紙垂を付けた梵天を宮司が放り投げると、氏子たちが競って奪い合いました。
1996年に宮城県の無形民俗文化財に指定された梵天ばやいと呼ばれる行事は、手に入れた梵天を小さく割って田んぼに立てると、豊作に恵まれるということです。
氏子「豊作であるように梵天を立てました」
見学者「本来であれば水田の水口に立てるということですが、家は田んぼが無いので家庭菜園や庭に立てようかなと思います」「米がすごく高いので、豊作になっていただいて少しでも安くておいしいお米が食べられたらいいと思います」「五穀豊穣を祈る事はとても大事で、日本の米農家の方たちの行事としてずっと続けて欲しいなと思います」