陸上自衛隊は、部下の隊員に暴行を加えたなどとして、33歳の3等陸曹と22歳の陸士長を停職の懲戒処分としました。

 多賀城駐屯地に勤務する3等陸曹(33)は、2022年、駐屯地内で部下の隊員の顔を殴り、顔にけがをさせたほか、2023年にはわざとドアを開けてぶつけ、背中や左足などにけがをさせたということです。

 調査に対して、3等陸曹は「隊員の態度に腹を立てた」と話しているということです。

 また、陸士長(22)は、2022年、駐屯地内で同僚の隊員の腰に手を回すセクハラ行為をしたほか、後輩の隊員の肩を複数回殴ったということです。

 陸士長は「隊員をからかうつもりだった」と話しているということです。

 多賀城駐屯地は、13日付で3等陸曹を停職6カ月、陸士長を停職2カ月の懲戒処分としました。

 2人はいずれも14日、依願退職するということです。

 多賀城駐屯地は、「隊員の服務指導を徹底していく」とコメントしています。