これまで厚生年金の対象となっていなかったパートやアルバイトなど短時間労働者も加入できるよう要件の拡大が盛り込まれた年金改革法案が、16日午前、閣議決定されました。

 法案では、いわゆる「年収106万円の壁」の撤廃など盛り込まれ、現在は厚生年金の加入対象となっていないパートやアルバイトなど短時間労働者も新たに厚生年金に加入することとなります。

 一方で、将来の国民年金を底上げするため厚生年金の積立金を活用する案については意見がまとまらず、法案には盛り込まれませんでした。

 また、国民年金の保険料の納付期間を将来的に5年延長することについては、次期改正の検討事項としています。

 年金法案を巡っては、夏の参院選で争点化することなどへの懸念から調整が難航していました。

 政府は今国会での成立を目指していて、来週から国会での審議が始まる見通しです。