NATO=北大西洋条約機構の外相会合が15日までの2日間、トルコで開催され、来月の首脳会議に向けてロシアの脅威などを念頭に国防費の増額などを議論しました。
NATO ルッテ事務総長 「国防費増額は我々の安全保障にとって重要です。同盟国が間もなく合意する能力目標を達成し、あらゆる脅威や課題に直面する準備を整えるために必要です。また、同盟国間の負担の分担の公平性を確保するためにも役立ちます」
トルコ南部のアンタルヤで15日までの2日間、NATOの非公式外相会合が開催され、ロシアの脅威などを念頭に、「国防費の大幅増額」が主な議題となりました。
アメリカのトランプ政権が加盟国に「GDP比5%の国防費支出」を要求するなか、フランスメディアによりますと、NATOのルッテ事務総長は会合で、国防費をGDPの「3.5%」、インフラ整備などの安全保障関連支出を「1.5%」に引き上げるよう提案しました。
加盟国の財政負担を考慮した形で、来月開催予定のNATO首脳会議での合意を目指します。