世界最大の鶏肉輸出国のブラジルで初めて商業用の養鶏所で鳥インフルエンザが発生し、世界的な影響が懸念されています。

 ブラジル農務省は16日、南部のリオグランデ・ド・スル州の商業用の養鶏場で鳥インフルエンザの発生を確認したと発表しました。

 商業用の養鶏所での検出は初めてで、施設の半径10キロ圏内に緊急事態宣言を出し、州内からの鶏肉輸出の一時見合わせを決定しました。

 ブラジルは去年、日本を含むおよそ150カ国に鶏肉を輸出していて、世界のシェアのおよそ35%を占めています。

 また、アメリカで鳥インフルが発生し、卵の価格が高騰するなか、ブラジル産の卵の輸入が急増するなど依存度が高まっています。

 地元メディアは中国やEUがすでにブラジル産鶏肉の輸入を停止したと報じていて影響の拡大が懸念されています。