17日は低気圧や前線の影響で九州から東北の広い範囲で雨となりました。沿岸部を中心に風も強まり、カヌーが相次いで転覆する事故も起きました。

■全国的に雨の一日

 真横に吹き付ける風と雨。歩く女性も傘が用をなしません。車内からも台風のような景色が広がります。

観光バスの運転手 「いきなり雨が強くなってきて横殴りになって、まるで台風の雨みたいな感じで。立っている人も、もう立っていられないくらい強い風」

 梅雨を前にした雨。低気圧や前線の影響で九州から東北の広い範囲で雨が降りました。16日、全国で最も早く梅雨入りした九州南部でも本降りとなりました。

 スポーツの中止が相次ぐなか、事故も起きました。

目撃した人 「波がすごく高くて、風も強くて何十艇も落ちた。それで大混乱に」                                  京都府・京丹後市で開かれていたカヌー大会。117艇のうち42艇が次々転覆しました。

 海上保安庁のボートでしょうか。大きく揺れているのが分かります。実際に転覆した人、救助した人が緊迫した状況を語りました。

転覆した人 「波が高くて舟の中に水が入ってきて、そのまま舟が沈む感じ。助かって良かった」

救助した人 「舟が散らばって人も浮かんでいる状態で、どこを助けていいか分からない。浮いているので必死みたいな」

 6人が病院に搬送されましたが、いずれも意識はあるということです。

日本カヌー連盟副会長 中井雅夫さん 「出場選手の皆さんのすべての安全無事は確認できたので、併せてご報告します」

■あいにくの空でもイベント盛況

 各地、あいにくの天気でのイベントです。福島で行われた「パンフェス」。33の全国人気店が集まりました。

 名古屋では「タイフェス」が開催。米高騰の折、タイの高級米にも注目が集まります。

出店している食品メーカー 担当者 「30年前においしくないと言われたお米。モチモチしてサラサラして粘り気がなくて、日本人の口にも必ず合う」

 雨の浅草には威勢の良い掛け声が響きます。16日に開幕した浅草・三社祭。神社でお祓いを受けた約100基の神輿(みこし)が、それぞれの町を目指す「連合渡御」。

 18日に最終日を迎えると、東京は梅雨と夏に向かいます。

 梅雨入りした九州南部は18日にかけて警報級の大雨となる恐れがあり、関東では30℃以上の真夏日が続出しそうです。