石破総理大臣は次世代のコンピューター開発拠点を視察して「量子戦略を抜本的に強化する」と述べ、量子技術の実用化へ支援を加速する考えを示しました。

石破総理大臣 「研究開発から一歩踏み出して量子技術の産業化を始動をするべく、今月末、量子戦略を抜本的に強化をして参ります」

 石破総理は茨城県つくば市の「量子コンピューター」に関する研究施設を視察しました。

 「量子コンピューター」はスーパーコンピュータをはるかに上回る速度で情報を処理する次世代の技術で、医薬品の開発や気象予測などへの活用が期待されています。

 石破総理は今年を「量子産業化元年」と位置付け、スタートアップへの支援や国際連携を強化すると説明しました。

 具体的には中小企業が独自に投資することが難しい共同研究設備を拡充するほか、現在、10カ国と結んでいる連携協定を年末までに新たに5カ国と結ぶ方針です。

 また、肝煎り(きもいり)の地方創生に向けても量子技術の産業化を活用したいとして「政府として最大限の力を注ぐ」と強調しました。