甲冑姿で駆け回る騎馬武者たち、1000年以上の歴史がある「相馬野馬追」。伝統の行事に、今年新たな風が吹きました。
■1000年以上の歴史に新風 相馬野馬追
現代の戦国絵巻。 福島県相馬地方で、24日から3日間にわたり行われている『相馬野馬追』。 これまで参加者は、“女性は、未婚の20歳未満に限る”とされてきました。しかし、原発事故などの影響により参加者が減少。今年、条件が撤廃されたのです。 細川美和さん(39)。19歳以来、20年ぶりの参加です。よぎるのは、2年前に亡くなった母への想い。 (20年ぶりに参加 細川美和さん(39))「これは母が子どもの時に着ていた着物の帯で作ってくれた陣羽織なんで、(母に)一番見せたかった。」 25日、野馬追は、最大の見せ場を迎えました。打ち上げた“神旗”を奪い合う『神旗争奪戦』。細川さんの姿もそのなかに…。 神旗を目指し、もみ合いになる騎馬武者たち… 現れたのは、神旗を手にした細川さん。7歳の初陣依頼の悲願でした。 (20年ぶりに参加 細川美和さん(39))「そうですね…ご神旗とった姿を(母に)見せてやりたかった。ほんとに思います。」
5月25日『有働Times』より