宮城県七ヶ宿町にある不忘平和記念公園では、開園10周年を記念する式典が行われました。

 1945年3月10日、B29爆撃機3機が蔵王連峰の不忘山に墜落し、アメリカ軍の兵士34人が命を落としました。

「人の死に敵も味方もない」という理念のもと造られた平和記念公園は、開園10周年を迎え、平和の鐘と鎮魂の鐘がお披露目されました。

 式典には村井宮城県知事や、在札幌アメリカ総領事、蔵王周辺の自治体関係者、地元の人たちなどおよそ250人が集まり、自衛隊とアメリカ軍の音楽隊による演奏などで平和を願いました。

 不忘平和記念公園の高橋敬理事長は「この地から、世界平和につなげられるような活動をしながら、皆さんに発信していければと思う。多くの方にここに来ていただければありがたい」と話していました。

 不忘平和記念公園では、慰霊碑と、亡くなったアメリカ兵34人それぞれの名前を刻んだ石碑を建て、戦争の犠牲者を弔っています。