28日の東京株式市場の日経平均株価は続伸しています。午前の終値は27日に比べて194円高い3万7918円でした。

 27日のニューヨーク市場では、アメリカのEU(ヨーロッパ連合)に対する関税の発動が延期されたことで行き過ぎた警戒感が後退し、ハイテク株をはじめ、主要な株価指数がそろって上昇しました。

 また、外国為替市場で円安が進んだことから東京市場では半導体や輸出関連株を中心に買いが広がり、全面高の展開となりました。

 上げ幅は一時、400円を超え、取引時間中としては2週間ぶりに節目の3万8000円台を回復する場面もありました。

 円相場はアメリカで発表された国内の経済指標が市場予想を上回る堅調な結果だったことから景気減速への懸念が和らぎ、「安全通貨」とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となりました。

 28日午前11時半現在、1ドル=144円台前半で取引されています。