宮城県の男子高校生がミャンマーの特殊詐欺拠点に連れ去さられ29歳の男が逮捕された事件で、仙台地検は28日に男を起訴しました。
住所不定無職の藤沼登夢被告(29)は1月、宮城県に住む17歳の男子高校生をタイの空港からミャンマーに連れ去った罪で28日に起訴されました。
高校生は、オンラインゲームで知り合った人物から「簡単な作業で金がもらえる」などとタイ旅行を勧められてタイの空港で藤沼被告と合流した後、車や船などでミャンマーに連れ去られて特殊詐欺の拠点でかけ子を強要されました。
高校生は「高齢者が多い都道府県を狙い、警察官を装ってだますよう指示を受けていた」と話しているということです。
捜査関係者によりますと、ミャンマーの詐欺拠点には日本の準暴力団チャイニーズドラゴンの関連グループが関与し、藤沼被告は組織の幹部だったとみられています。
藤沼被告は警察の調べに対し、高校生を連れ去った事実や組織的な関与について、認める趣旨の供述をしていたということです。